人間には色々な面がある

風のように自由

人間には色々な面がある

草薙悠弥

 

「人間色々な面がある」

「前に矛盾は気にしなくてオッケー的な話をした際にもいったな」

「人間」

「自分の心に整合性を求めなくていい」

「気を楽にもて」

「まぁそんな所だな。人間に失望するのは疲れる。別に嫌いの奴のいい所を無理に探せってわけじゃない。
身近な人、大切な人も君が好まない面を持っている時があるだろう」

「そんな一面をみた時はどうするか?まぁ君の好きにすればいいだろう」

「えっ嫌な事をされても許せって話じゃないのかって? そんな事はないとも。
誰だって受け入れられないものはある。嫌な所を見て嫌いになる事が悪い訳じゃない」

「ただ……そうだな。人間には色々な面があるという事はどこか頭に入れておくといいという事だ。
そして失望してもできれば相手を責めない。距離をおくのがいい。人間と繋がる事は幸せの一歩だが、不要な干渉は不幸を呼ぶ。
その方が、自分も楽だし相手も楽だろう」

「人に失望する失望されるって事は疲れるんだ。自分も相手もな」

「みんながにある色んな面を、ほんの少しでも多く許容しする世の中。もうちょっと住みやい世の中になるかもな。
許せなかったら流すだけでいいさ」

「じゃあそれの第一歩だ。君のしたい事をすればいい。自分らしくないとか、今までの自分と違うとか。そういう事を
気にする必要はない」

「自分らしくない事をする、ゲスい面も平気で見せる――それもまた良し」

「――人間には色々な面があるんだからな」