心は自由
 
       「よぉ。
       ここは自由な場所だ」
「俺か?
       俺は只の日本人だ」
       
       「まぁ俺の事はどうでもいい。
       あなたは少し元気がないようだったからな。
       俺で力になれれば幸いだ」
       
       「ゆっくりしていくといい。ここはあなたの敵はいない。あなた自身もあなたを責めなくていいんだ」
「なぜ、そう思うかって?
       そんなのは決まっている――俺がそう思ってるからだ」
       
       「自由すぎるってか? それもまた良しだ」
「心に制限はない。人に縛られず己に縛られず、あなたの心はあなた自身が全部で決めて良い」
「心は自由だ。
       風のようにな」